公益財団法人きざはし

寄付する

わたしたちの想い

活動理念

財団メッセージ

森林保護活動

伝統工芸 R&D

伝統工芸 教育

金融教育

サンゴ保全活動

活動レポート

助成について

ニュース

財団について

お問い合わせ

寄付をお考えの方へ

navigate_next

森林保護

工藝R&D

工藝教育

金融教育

サンゴ保全

2026.00.00

    サンプル記事ですサンプル記事です

    1.INTRO / BACKGROUND

    プロジェクトの概要

    尼崎で職人と何かを共につくりたいという思いから始まった本プロジェクトは、需要低下という漆産業の課題を背景に、素材の特長や背景に立ち返りながら、試行錯誤を重ねてかたちを模索していった。初期構想の検討と断念、方向転換を経て、かつて漆では難しいとされていたグラデーション表現や大型作品の制作に挑戦。色漆や上塗りなど、各工程の専門職人と協働しながら、パーツごとに色や質感を精緻に設計し、それらを組み合わせることで、従来の塗りでは難しかったスケールと表現の幅を実現した。分割と構成という発想により、制作の自由度と再現性を高めると同時に、現代の空間や用途に応じた新たな意匠やプロダクト展開の可能性へとつなげている。

    プロジェクトの立ち上げ

    尼崎で職人と何かを共につくりたいという思いから、本プロジェクトはスタートした。単なる制作ではなく、地域に根ざした技術や背景と向き合いながら、新たな表現を模索することを出発とした取り組みである。職人リサーチを進める中で色漆の職人と出会い、実際に訪問して趣旨を伝えたところ、「何か広まるきっかけになれば」という思いをいただき、キックオフを実施した。現場の空気や制作環境に触れながら対話を重ねることで、プロジェクトの方向性は徐々に具体化していった。

    漆の課題(認知・需要の低下)

    近年、漆はその魅力や価値が十分に認知されておらず、需要の低下が続く。その影響は生産の現場にも及び、国内生産率の低下としても表れている。需要の減少は生産量の減少を招き、さらに人々が漆に触れる機会が減ることで、認知や需要が一段下がるという悪循環が生じている。本来、漆は高度な技術や文化的背景を持つ素材であるにもかかわらず、その価値は十分に可視化されていない。本プロジェクトは、この状況に対し新たな視点や価値の見せ方を生み出すことを目的に立ち上がった。漆の魅力を現代の空間や体験の中であらためて捉え、認知の拡大や需要の創出、職人の活躍機会の拡張につなげることを目指した。

    2. 素 / 自然と素材に向き合う

    漆とは何か

    漆は、単なる塗料や仕上げ材ではなく、時間とともに変化していくことを前提とした素材である。使い込むことで艶が深まり、表情が少しずつ変わっていく。その変化は劣化ではなく、素材が時間を受け止めながら成熟していく過程でもあり、それが美しい。表面の見え方だけでなく、触れたときの質感や光の受け方にも影響を与え、使い手との関係性の中でその価値を育んでいくものだ。

    漆とウレタンの違い

    一方でウレタンは、時間とともに劣化はするものの、均一で安定した仕上がりが得やすく、変化を味わうというより、一定の状態を保つ方向に設計された素材である。初期状態を長く維持することを前提としているため、変化そのものが価値になることは少ない。両者は見た目の近さとは対照的に、時間との関係性において大きく異なる性質を持っている。漆は時間とともに変化していく素材であるからこそ、美しさを固定したまま保つのではなく、変化を受け入れながら長く使い続けるという価値観と結びついている。そこには、経年変化を肯定的に捉える視点があり、使い込むほどに表情が深まっていくこと自体が魅力となる。その意味で漆は、単なる塗料や仕上げ材ではなく、自然と人、時間との関係の中で育まれてきた、日本独特の美意識や文化とも深くつながった素材であると言える。

    漆が支える文化や環境

    漆が使われ続けるということは、単に一つの素材が残るということではない。漆の木を育てる山や自然環境の維持につながり、採取や精製、塗りといった工程を担う地域の仕事を支えることにもつながる。さらに、その過程で培われてきた職人の技術や、産地ごとの文化が継承されていくことにも意味がある。素材の背景には、多層的な関係性が存在している。

    3. 感 / 着想と構想

    箸インスタレーション(初期案)

    初期段階では、色漆の用途として身近な箸に着目し、インスタレーションとして再構成することを検討していた。日常の中にある道具を起点にすることで、漆を特別なものではなく、身近な存在として再認識できるのではないかと考えたためである。

    寄付する

    DONATION

    きざはしでは、自然環境保全や地域振興・発展の活動を支援するサポーターを募集しています。

    公益財団法人きざはし

    お問い合わせ

    navigate_next

    プライバシーポリシー

    © kizahashi.all rights reserved.